乗ったシチュエーション
途中にカーブ3つくらいある簡単なワイディングを挟んだ市街地で10分程度試乗。かなり暑い日だったのでタイヤの温まりに問題はなかったと思う。
ポジション 取り回し
普通のネイキッドという感じ。ステップはやや前で低め。ハンドル位置もやや低め。バランス的にはハンドルがバー一本分くらい高い方が個人的には好みかもしれない。
足つきはシート高自体はそこそこだが、シート前側が絞り込まれてるので、前寄りに座れば悪くない。足を降ろした位置にステップがあるから邪魔とのインプレもあるけど全く気にならなかった。ネイキッドのハンドル、シートとステップの位置関係ならこんなモンでしょ。
またがって揺すってみるととにかく軽い。それもそのはず車重179kgとGSR250より軽いんだから。しかもただ軽いんじゃなくて、昔のバイクと違ってマスが集中してるから体感的にはもっと軽く感じる。
取り回しも同様で250クラスって感じ。
エンジン
とにかくピックアップがいい。昔乗ったことのあるレーサーのXR200を思い出す(わかりにくくてスミマセン)。SV650よりはるかにツキはいい。ただその分、ギクシャクしやすいのも確かで、市街地ならSVの方が扱いやすい。エンブレもけっこう強く効くからなおさら。
軽い車体にピックアップのいいエンジンの組み合わせのおかけで、1速ならアクセルだけでフロントが楽々上がる。
出力特性としてはトルクで押し出すタイプじゃなくて上まで軽く回る感じ。古い世代なんで、デジタルメーターに慣れなくてどのぐらい回ってるのかはっきり分からなかったんだけど、かなり上まで回しても吹けが鈍ることはなかったと思う。
ハンドリング
舵角はあんまり積極的には付かない、寝かせて曲がるタイプ。人によってはもう少しフロントに仕事してほしいと思うかもしれないけど、個人的にはこういう方が好み。タイヤを変えればもっと積極的にフロントから曲がるようにもできるだろう。
寝かし込みはけっこうモサっとしてて、ホーネット250みたいな軽い車体に太いタイヤを履かせたバイクにありがちな挙動。個人的にはリアを160くらいにしてもう少し軽快にしてはと思うけど、安定感という意味では悪くない。
サスは柔らかめで特にフロントはかなり沈み込みが大きい。ちょっとオフ車みたい。乗り心地は悪くないけど、ちょっとバタバタしてるかな。
ブレーキは効きもタッチも良好。小径ディスクながらヤマハ自慢のMOSキャリパーが効いてる。
まとめ
とにかく軽い。車重、吹け上がり、アクセルやクラッチの操作まで全てが軽い。軽いづくし。市街地や低中速ワインディング中心の使い方ならベストなバイクじゃないだろうか。リアタイヤが160ならもう少し軽く寝かすことができてキャラクターに合ってるんじゃないかと思うけど、デザイン的には太い方がかっこいいからね。けっこう本気でほしいバイクです。
【追記】
よくMT-09と比べられるけどキャラクターづけは全く異なる。MT-09はひたするにエキサイトメントを追求したバイクで、のんびり走ることは切り捨ててると言っても過言ではない。対してMT-07は徹底的に日常での楽しさ、扱いやすさに特化している(エンジンレスポンスがやや良すぎる感はあるが)。どちらがいいということではなくて、狙う用途が異なるということ。ただどちらもあくまで公道で楽しむことを前提にしている点は重要だと思う。
【追記2】
2020年1月に買いました。買ってからのインプレはこちら。