乗ったシチュエーション
店の試乗車で市街地を約5km。時間にして10分程度。暖かったのでタイヤの温まりに問題なし。
ポジション
初期型や2型はモタード的にハンドルが近くステップが後ろだったが、現行型はごく普通のネイキッド的である。
足つきはあまり良く無く、身長180cmで両足裏は全体が着くが、膝にさほど余裕はない。
タンクの形状が良くて、幅が広い割には内腿のフィット感がいい。
シートは比較的フラットでブレーキングでもおしりが前にずれにくい。
エンジン
モードが4つあって、今回は市街地ということもあってモード3(市街地用)とモード4(レイン用)しか試さなかったがそれでも十分パワフル。
低回転域でのレスポンスは4気筒より優れている印象。それでいて粘りがありドン突きもなく、ギクシャクしない。上の方は7000回転くらいまでしか回せなかったが、市街地では十分すぎるほど速い。
ハンドリング
ロール方向の動きがとにかく軽い。自分が普段乗ってるMT-07もかなり軽い部類だが、それよりもさらに軽い。
フロントの動きもクセがなく寝かし込みを邪魔しない。
ブレーキがYZF-R7と同じタイプのラジアルマスターが使われているようだが、非常にコントロールしやすい。市街地ということで試せなかったが、コーナーの進入でのブレーキングコントロールもやりやすそうである。
サスペンションはかなり硬めだが、荒れた路面でも衝撃の角を滑らかにしてくれるような上質な動きをする。速く走った際も安定性が高そうだ。
まとめ
市街地のみ僅かな距離を走っただけなのでわからない部分も多いが、少なくとも非常に乗りやすいのは確かである。経験的に市街地で乗りやすいバイクは、サーキットのような特殊な環境に持ち込みでもしない限りたいていどこでも乗りやすい(これほど上質な脚を持っていればサーキットでもかなり走れるだろう)。ややパワフルすぎる感はあるが、誰が乗っても楽しめるバイクだと思う。