バイクインプレ日記

レブル250 S edition(2020)インプレ

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乗ったシチュエーション

ツーリング途中、亀石の駐車場で後輩から借りて試乗。40km/hくらいしか出せなかったけど市街地レベルでの挙動はつかんだつもり。

 

ポジション 取り回し

特筆すべきはやはりその足つき性の良さである。身長150cm台の方でも余裕、なんなら140cm台の方でもいけるのではないだろうか。

 

ポジションはアメリカンらしくフォワードステップにハンドルがやや高く遠め。またがるだけも含めてアメリカンにはほとんど乗ったことがないのだが、アメリカンにしてはそこそこ荷重コントロールもしやすいポジションなのではないだろうか。フォワードステップなのでステップからのコントロールはやや難しいが、シートの座面が広く、また前下がりになったりしてないので、腰でのコントロールはしやすい。

 

重厚な見た目だが車重が170kgと軽いため取り回しはいい。足つきがいいので足でバタバタ漕ぐのも楽。ただホイールベースが長めなので小回りはききにくいかもしれない。

 

エンジン

低回転はなかなかトルクがあり、またパルス感があって気持ちいい。トコトコ低速で走るのが楽しい。高回転は試せなかったが、ホンダだしその辺は抜かりないと思う。

アメリカンと言えばハーレーをはじめVツインが定番だが、シングルも悪くないと思った。

不快な振動は全くなく、アクセルレスポンスも開けても閉じても適度にダルでゆっくり走るのに適している。

 

 

ハンドリング 車体

エンジン同様ハンドリングも穏やかで、寝かし込みはゆったりしてるし、その際にハンドルが切れてくるスピードもゆっくり。バイクのキャラクターによく合ってる。

低速度でのコーナリング、軽いスラローム程度しかできなかったがなかなか楽しめた。

アメリカンはキャスターが大きく寝てるものが多く、そうすると交差点を曲がる程度の極低速ではハンドルがものすごく切れ込んでくることがある。キャスターが寝ると直進安定性が高くなると思われがちだが、それはある程度速度が出てから(40km/hとか)の話。それ以下の速度域ではキャスターが寝れば寝るほど切れ込みは強くなる。

このバイクも寝かすとイン側の手に多少手ごたえを感じるが、切れ込みというほどのものではない。このくらいの方が交差点を曲がる際などに無駄にバイクを傾けずにすむ。これは28°という比較的立ち気味のキャスター角が好影響を与えてるんだと思う。速度を上げたコーナーリングはできなかったが、速度を上げた時にこの押し舵傾向が減少してくれば(おそらくそうなると思うが)とてもナチュラルなハンドリングだと思う。

 

サスは硬くもなく柔らかくもなくちょうどいい感じ。

 

ブレーキはフロントは片押し2ポット、リアは片押し1ポットながら必要にして十分な制動力。

 

まとめ

本当はもう少し色々な場所を走ってみたかったが、少なくとも市街地レベルでは乗りやすく楽しいバイクだと思う。外見はうまくまとまっているもののそこまで押し出しが強くないが走りは至極真っ当。レブルは発売当初こそそこまで売れ行きが良かったわけではないらしいが、少しずつ売り上げを伸ばし今や右も左もレブルだらけ。それはこの走りの良さが徐々に知られるようになったからだと思う。個人的には一台だけ所有するならもう少しスポーティーな方が好みだが、街中やのんびりツーリング用にセカンドバイクとして持つなら最高の相棒になりそうだ。タンデムシートが小さいのでロングツーリングには積載量が厳しそうだが、そこは似合いそうなバッグ類がたくさん出てるからね。街乗り、ツーリング派には死角なしの万能バイクだ。

 

 

ディテール

エンジンはCB250RやCRF250と共通とのことだが、CB250Rより低速での粘りがある気がする。

 

4灯LEDが異形の者っぽい迫力がある。太目のフロントタイヤがデザイン上のアイデンティティであり、なおかつハンドリングに穏やかさを与えている。

 

スイングアームは安っぽい引き抜き角材ではなく凝った丸断面形状。

シートは座面が広く、また変に前下がりでないのでお尻で荷重がしやすい。柔らかすぎないのもいい。

 

フォークブーツがワイルドな印象を与える。

 

フロントのキャリパーは2ポットだが制動力は十分。ABSもあるから安心。

 

サスペンションにリザーバータンクはないが、動きに不満はない。