バイクインプレ日記

重いのに軽く感じる(マスの集中化)

今日、レッドバロンに行って色んな中古車を見てきた。レッドバロンは幅広い年代のバイクが置いてあって、見ているだけでけっこう楽しかったりする。

で、店員さんの許可を得て何台かサイドスタンドが床から離れるくらいに起こしてみて今のバイクの軽さにホント驚いた。一つ前のニンジャ250とVT250FG(1986)を比べてみたんだけど、体感的な重さが全然違う。スペック的にはニンジャが172kg、VTが162kgとニンジャの方が10kgも重いにも関わらずニンジャの方が断然軽く感じる。それどころか2ストの初期型TZR250(車重142kg)とか、WOLF250(車重147kg)よりも軽く感じるほどだ。

 

なんでこういうことが起きるかというと、新しいバイクはマス、つまり重量物が車体の中心近くに集まってるから。重いものが車体の真ん中に集まって、中心から離れたところにあるパーツ(マフラーとかホイールとか)が軽くなってる。こういうのをマスの集中化という。

マスが集中してるバイクは乗っても軽く感じる。寝かし込みが軽いし、コーナーリング中の安定感も高い。ただ、すごい上級者に言わせると、マスが集中し過ぎてると進入でピッチングが活かせないとかなんとか。まあ普通の人には関係ない話だね。

今回、色々引き起こししてみて、最近のバイク、特にSSは本当に軽く感じた。まあ当たり前と言えば当たり前だけど。意外だったのは'96 GSX-R750がけっこう重かったこと。このバイクはそれまで大型バイクではレプリカ(今で言うSS)でも乾燥重量で200kg近くあるのが当たり前だった時代に、乾燥重量179kg('19 CBR1000RRとほぼ同じ)とエポックメイキングな軽さだったんだけど、今時のSSと比べるとやっぱりはるかに重く感じる。当時は衝撃的なスペックだったんだけどね。時代を感じるなあ。

 

みなさんも、新旧のバイクの重さの違いを是非体感してみてほしい。数字に現れないスペックに驚くから。