交換の動機
効果が分かりやすいこともあって元々ポジション関係をいじるのは大好き。MT-07に関して言えばノーマルにそこまで不満があったわけではないが、可能ならもう少しフロントに荷重を乗せやすくできればとは思っていた。
で、以前にちょっと低めのハンドルに交換してみたんだが残念ながらちょっと遠すぎる気がした。
その後ハンドルを手前にオフセットするスペーサーを入れたりとか
色々やってみたんだが今一つしっくりこないでいた。そんな時に行きつけのバイク屋さんからドゥカティモンスターの純正ハンドル(と思われるもの)を譲り受けたので試しに着けてみることにした。
交換したハンドル
上の写真はうちにあったハンドルを並べたもの。一番上がノーマルで、上から3番目が今回交換したハンドル。ノーマルが幅670mmなのに対して交換したハンドルは約770mm。写真で見てわかるとおり絞り角が少なくて、ノーマルが23°なのでおそらく20°をちょっと切るくらいか。高さは写真では分からないが、だいたいノーマルよりバー1本分(約2cm)くらい低い。
本来ならノーマルから10cmも長ければ少なくとも5cmくらいはカットして使うのが妥当なのだろうが、今回は実験の意味も込めてあえてそのまま使ってみることにした。
装着
特別なことはないが、MTはタンクが盛り上がっていて右にいっぱいにハンドルを切るとマスターシリンダーのバンジョーボルトが当たってしまう。ハンドルの取り付け角度を色々調整してみたが結局どうにもならないので、バンジョーボルトに下のようなボルト用保護キャップをかぶせてタンクに当たっても傷つきにくいようにした。
乗ってみての感想
最初のうちはあまりに広くなったハンドル幅に違和感ありまくり。腕が広がって手に体重がかかるので、30分ほど走っていると手が痛くなってくる始末。シートに座る位置も腕が広がるせいか前の方に固定されてしまう感じ。
こりゃ乗ってられないと思ったが慣れてくると不思議と軽快にバイクを操れる。おそらく無意識に行っているハンドル操作(主に逆操舵)がハンドル幅が広がってテコが効いたことにより強まっているのだろう。
絞り角が少ないため脇が広がったような姿勢になるがそれも上体が動かしやすく悪くない。
市街地では思ったより印象が良かったが、ワインディングに入るとちょっと事情が変わってくる。腰をずらしてハングオフのスタイルをとるとイン側の腕がどうも収まりが悪い。またシート上での乗車位置が固定されやすいのもスポーツするにはあまり都合がよろしくない。
ただそういったネガももう少し幅をつめれば解消される気がする。言い換えればハンドルの絞り角や高さ、引き幅などはかなりいい感じなのだ。そういえば昔XJR1200につけてたハンドルも同じように絞りが少なくてやや低めのものだった気がする。ノーマルに比べて非常にマシンを操りやすかった記憶がある。そういう形状が自分は好きなのかもしれない。
そういうわけでいずれ幅を700mmくらいまでカットしたい。その時はまたレビューを書こうと思う。