乗ったシチュエーション
試験場で小型二輪の試験に受かって、NS50Fの次に乗った人生二台目のバイク。1991年~1992年まで所有。街乗りオンリー。
近所の子にあげる予定で整備してたら、あげる前日に盗まれてしまい廃車。
ポジション 取り回し
NS50Fと比べると大柄に感じて、当時は取り回しがずいぶん重く感じられた。まあNS50Fと比べると乾燥重量で20kgくらい重いから当然と言えば当然だが。
足つきはシート高が低いうえに車体が細いものだから176cm(当時の身長)で足裏ベタベタで膝もかなり曲がる。
ポジションはNS50Fと同様の軽度の前傾だが、NSに比べるとハンドルが遠かった。
ちなみにこのバイク、CBX250Sというバイクと車体を共通にしており、125にしてはやや大柄だった。
エンジン
NSの2.5倍の排気量があって、そのうえ4ストなんだからNSと違って発進が楽にできるだろうと思ったらとんでもない、低速スカスカでNSとほとんど変わらないか、車重が重い分NSより発進加速は悪かったかもしれない。
なんでそうなのかというと、最大トルクの発生が9500回転、最大出力が11500回転、レッドゾーンが12000回転という呆れるほどの高回転型エンジンだから。最大出力発生回転とレッドゾーンが500回転しか離れてないとかどんだけだよ。
実際に乗ってみると3000回転以下は使い物にならない。だから発進にはかなり気を遣う。このバイクのキャブレターは負圧式じゃなくて、直接にスロットルバルブをワイヤーで開くタイプなので、雑に開けるとゴボついちゃって下手すりゃエンストする。まともに使えるのは6000回転以上。8000回転以上になるとアクセルにダイレクトに反応するようになってきてレッドゾーンまで吹け上がるが、街中でそんな高回転ばっかり使ってられないから、正直言って乗りにくかった。試験場の試験車両だったGN125の方がよっぽど良かった。
確かに回せば速いのかもしれないが、8000回転までは振動もひどいし、ギクシャクするしでいい印象が全くない。
ハンドリング 車体
フロント16インチだが特別切れ込むとか乗りにくいとかいう印象はなかった。もっともバイクに乗り始めて2年目くらいだし、分からなかっただけかもしれないが。
ブレーキはNSより車重が重い分効かなかった気がする。まあ気になるほどではないが。
サスは柔らかめだったと思うけど、これもバイクに乗り始めたばかりの頃だからあまりよく分からなかった。
まとめ
125ccでDOHC4バルブ、RFVC、デュアルキャブととにかくハイメカてんこ盛りなんだが、全体的なまとまりはいまひとつ。まあ当時は景気が良かったから、こういうカタログスペック重視の方が売れたんだよね。今だったらNS50Fを手放さないでボアアップでもして小型二輪登録して乗るだろうな。でもそれも乗った後だから言えるわけで、やっぱりバイクは乗ってみないと分からないね。
それはそうと、昔4スト125の耐久レースに出たんだけど、このバイクがあるんじゃないかと思ったけどなかった。エンジンのポテンシャルは相当あるはずなんだけど、カスタムパーツが全くないからなあ。吊るしで17馬力出てる4スト125ってそうはないと思うんだけど。NSF100とかカスタムしてもなかなか17馬力は出せないんじゃないかなあ。
おまけ
ヤフオクでこんなの見つけて笑ってしまった。