乗ったシチュエーション
大小様々なコーナーからなるワインディングで1時間試乗。気温は14°でタイヤの暖まりに少し時間がかかった。
ポジション 取り回し
ハンドルがかなり高くて幅が広いのが特徴。ハンドル幅は780mmもあってかつて乗ってたXJR1300より100mmも広い。堂々と乗れるようにあえて設定したんだろうが、小柄な人にはちょっと幅広すぎるかも。
シートは硬めで、サスの動きが分かりやすく、個人的には好み。
タンクの形状が良くニーグリップがしやすい。
足つきは良好でMT-07と変わらないくらい。
217kgとビッグネイキッドにしては軽量なこととマスが集中していることにより取り回しは良い。
エンジン
低回転から高回転までウルトラスムーズ。レスポンスがいいのに神経質なところがなく扱いやすい。パワーの出方がリニアかつフラットなのでいつのまにかすごいスピードになってる。
音が最高に良くて、丸みのある低音と金属質な高音の絶妙なバランスで、まるでジェット戦闘機に乗ってるような感覚になる。
ハンドリング 車体
タイヤが暖まるまでは低速でけっこう切れ込む。最初の交差点を曲がる時にガクッと切れ込んで車体が起きちゃったもんだからちょっとびっくりした。こういう切れ込む傾向はタイヤが暖まってもあって、なおかつ低速だけでなく高速コーナーでも起こる。結果、コーナーリング中常にイン側のハンドルを押してるか、アウト側のハンドルを引いてる感覚があってどうにも気持ち悪い。
こういう感覚は僕だけじゃなくて元WGPライダーの八代俊二氏も言ってるから間違ってないと思う。
八代氏はペースを上げてスパッと寝かし込めばそうしたネガは消えるという旨のことを言ってるが、僕の腕では元WGPライダーのようにはいかず、終始違和感を感じた。
ブレーキは秀逸の一言で、前後ともソリッドなタッチなのにコントロールしやすく効きも抜群。ABSもついてるから安全性の面でも優秀だ。
サスは前後ともけっこう硬めで路面の凹凸に対してけっこう突き上げがあるが、突き上げ感の角が取れてる感じで乗り心地はそこまで悪くない。僕が乗ってるMT-07とは雲泥の差。
まとめ
デザインは最高にいいし、2本サスではなく高性能なリンク式モノサスを採用して単なる懐古趣味に走らない辺りすごくいいと思うんだけど、ハンドリングがなあ。こういうハンドリングが好きな人もいると思うけど、個人的にはこれでそれ以外の良さが台無しになってると思う。
追記
この仕様だったらかなり僕好みのハンドリングになってそう。しかしこれかっこいいなあ。
【追記2】
こちらの方もハンドリングに関しては同じような印象を持ったようである。