バイクインプレ日記

ハンドルの切れ込みに対する対処法

このあたりでハンドルの切れ込みに対してグダグダ書いたけど、


今回は対処法をサクッとまとめてみる。

 

1. タイヤの空気圧の調整

何はなくともまず空気圧。規定値に足りてなければまず規定値に。規定値になっていればちょっとだけ空気圧を高めにしてみる。高すぎると跳ねたり接地感が希薄になったりするので規定値+5%程度にとどめるのがいいと思う。

2. タイヤを変える

一般的にはスポーティーなタイヤほど切れ込みが強くなりがちだけど、コンパウンドとかケース剛性との兼ね合いもあるから一概には言えない。メーカーによってもおおまかな傾向があるけど、これも銘柄次第だからやっぱり実際に履いてみないと分からない。ただモノによってはかなりの変化があるから色々試してみる価値はあると思う。個人的にはミシュランのタイヤは比較的切れ込みが少ないと思う。

 

3. サスのセッティングを変える

前上がり&後ろ下がりの姿勢にするのが基本だけど、必ずしもそれが正解ってわけでもない。色々やってみるのがいいと思うけど、一度に色々いじると訳がわからなくなるからまずは一箇所だけ。色んな意見があるけど、個人的には後ろか前のイニシャルどちらかを最強、最弱それぞれで(安全な場所、安全なスピードで)試してみて、イニシャルを締めた時、緩めた時でバイクの挙動がどう変わるのかを体感するのがいいと思う。

 

4. ハンドルバーを幅広のものに交換

バーハンドルのバイクだけしかできないけど、ハンドルバーを幅の広いものに交換するとテコが長くなるので体感的には切れ込みが軽減したように感じる。5cmも幅広になればかなり違う。

 

5. ハンドル周りの軽量化

自転車の前カゴに荷物を載せてない時と10kgの米を載せてる時を想像してもらえば分かると思うけど、ヘッドパイプの前についてるもの(ライトやメーター)が軽くなると切れ込みは確実に軽減する。だからライトを今の車種の軽いもの(例えば現行MT-09のとか)に変えたり、メーターを社外のデジタルメーターに変えたりするとけっこう違う。ただ、スタイルが大きく変わっちゃうし、メーターを変えるとなると配線の知識も多少必要だからややハードルが高いか。

 

6. ホイールの軽量化

これ自分ではやったことないんだけど、けっこう効くらしい。バネ下の軽量化はサスをグレードアップしたのと同じ効果もあるし、見た目の変化も大きいから、予算に余裕があればチャレンジしてみるのもいいかもしれない。

 

7.  フォークのオフセット量を減らしてトレール量を増やす

これもやったことないけど多分かなり効くと思う。R1って初期型は低速でかなり切れ込んだんだけど、自分が乗ってた3型('02)は嫌な切れ込みは全くなかった。実は3型からフォークのオフセット量が35mmから30mmに減ってトレール量が増えてる。それがハンドリングにかなり影響してるんじゃないかと思ってる。

ただ実際に自分のバイクでこれをやろうとすればステムをワンオフで作らなければならないので、よっぽど自分のバイクに思い入れがあって、なおかつ資力がないと難しいだろう。

 

ところでステアリングダンパーで対処するって人もいるけど、それはやめた方がいい。昔、やったことあるけどハンドルの切れ込むスピードが多少遅くなるくらいで切れ込み量自体は変わらないし、効かせすぎるとコーナーリング中のみならず直進でも安定性が著しく落ちる。