バイクインプレ日記

バイク用エアバッグについて

夏頃にバイク用エアバッグジャケットを買ったんだけど、インプレしようにも、幸いまだ作動するような事態になったことはないし、わざわざ事故るわけにもいかんし、どうしたもんかと思ってたらこんなニュースが。時速70マイル(約110km/h)で走る車と正面衝突したとのこと。

ライダーはエアバッグジャケットを装着している。骨折はしたものの命に別状はないとのこと。エアバッグジャケットでなければ助からなかったろう。

 

このジャケットは多分僕が持ってるのと同じ、無限電光製のヒットエアシリーズだと思う(一瞬ロゴが写ってる)。車体とジャケットがワイヤーで繋がってて、ライダーが飛ばされてワイヤーが引っ張られると炭酸ガスがジャケット内に充満してクッションになる仕組み。詳しくはこちらのメーカーサイトを参照されたし。

買う際に、実際に着用しての作動体験もさせてもらったんだけど、ワイヤーが引かれた瞬間にはほぼエアがジャケット内に充満してる。そしてエアが充満すれば頸部は、(少なくともフルフェイスを着用していれば)がっちりと固定される。体幹の前面と背部にもしっかりとエアが回るので、落ちる場所にもよるだろうが、脊椎が直接路面に叩きつけられることはないだろう。背部に関しては頸部から尾てい骨までほぼ守られる。

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ちなみに着用するとこんな感じ。まあスタイリッシュじゃないけど、見た目より安全性だから。

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こちらはタイGPでのマルケスの転倒を伝えるニュース。目立たないけど、マルケスのツナギにもエアバッグが仕込んである。

マルケスのツナギはワイヤー式ではなく、加速度センサーでエアバッグが膨らむタイプ。ただ作動方法こそ違えど、基本的な原理は僕のとほぼ同じ。これもエアバッグ内蔵のツナギだから軽傷で済んだ例と言えるだろう。

 

僕は理学療法士という仕事柄、バイク事故で脊髄損傷になった方を何人も見てきた。彼らのうちの何割かはエアバッグジャケットを着ていれば今でも歩けていたのではないだろうか。

 

無事これ名馬ということわざがあるように、ライディングの上手い下手とは、膝がすれるか、タイヤを端まで使えるか、サーキットでどれだけ速く走れるかではなく、いかに怪我をせず長くバイクを楽しめるかによって決まるのではないだろうか。少なくともプロのレーサーではない我々にとっては。

 

長くバイクを楽しむために、エアバッグジャケットは検討する価値があるのではないだろうか。

 

【追記】

こちらでも記事になってる。

バイクとクルマが正面衝突!衝撃の映像から学びたいこととは!? - Webike Plus