バイクインプレ日記

YZF-R1(2002)インプレ

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(エフワンのツナギが懐かしい)

 

乗ったシチュエーション

2004年に新車で買って、ちょうど2年間所有。ワインディング7割、ツーリング2割、市街地1割、サーキットを少々。30台くらいバイク所有したけど、新車はこれとTDM850、XJR1200しか買ったことがない。

 

ポジション 取り回し

今のSSほどではないにせよ、マスがギュッと集中してて押し引きしても、跨って揺すっても軽い。

ポジションはハンドルが低くていかにもスポーティ。頸椎ヘルニアになった今じゃとても乗れない。ただステップは昔の2ストレプリカみたいに後ろ過ぎず、下半身の支えが効きやすいので、街乗りでも思ったより腕に力がかからない。とはいえ、1時間連続で巡航するのはなかなか辛いが。

エンジンを外側から包み込むフレームのせいでタンクが太くて、普通に真ん中に座ると膝頭のあたりでしかニーグリップできないのはちょっとね。ハングオフすると太ももの内側全体がフィットしていい感じなんだけどね。

足つきは良かったと思う。うろ覚えだけど、たぶんMT-07とかそのあたりと同じくらい。

 

エンジン

 この代からインジェクションになったんだけど、サクションピストン併用のおかげで初期のインジェクション車にありがちなドンツキが全くなく、実に扱いやすい。開け始めのドンツキがないだけで低回転から高回転までアクセルに対する反応はいいし、フラットにトルクが出る。かといってこういうタイプのエンジンにありがちな一定の速度で走るのが苦手で、常に加速したくなるってこともない。公道では高回転はあんまり使えなかったけど、6、7000回転くらいまででも十分パワフル。2500回転くらいから実用域なので街中を走るのも楽。本当によくできたエンジン。

 

ハンドリング

この型からフォークオフセットが35mmから25mmになって、トレールが増えている。そのためか初代R1に見られた極低速でのハンドルの切れ込みがなくなり、どこを走っても扱いやすくなってる。

寝かし込みは軽いのにマスが集中してるから安定感がある。寝かし込んだところからアクセルを開ければグイグイ曲がっていく。今まで乗ったバイクの中で一番よく曲がる。

サスの出来もものすごく良くて低速ではよく動いて乗り心地がいいし、ある程度スピードの乗ったコーナーでアクセルを開ければしっかり踏ん張ってくれる。

この代からフレーム剛性を少し高めて、初代の「ツイスティロード最速」コンセプトから若干サーキットも視野に入れた車体構成になったらしいが、それでも公道で十分楽しめるハンドリングだった。

 

まとめ

先にも書いたけど、この型からサーキットも視野に入れてきたとはいえ、あくまでターゲットは公道。初代にあった気難しさがなくなってワインディングを楽しむということに関しては歴代R1でNo. 1なんじゃなかろうか。この次の型からはピークパワーが20psも上がったかわりに中速トルクに谷ができたし、シャシーも縦剛性が2.5倍も上がってサーキット指向を強めたからね。その後もどんどんレーシーになっていって公道で楽しむって感じじゃなくなった。まあ峠で飛ばすのは色んな意味で難しい時代になってきたしね。

自分語りになるけど、そういう時代の雰囲気と僕のバイクに対する意識もシンクロしてて、2年乗ったところでもう速く走るのはいいかなって感じになったんだよね。とはいえ今でもいいバイクだなとは思ってて、お金と体力に余裕があればまた乗りたいと思う(どっちもないですけど)。