2代目のSV650。国内販売はなくて、ごく僅かな台数が逆輸入されただけだから、乗ったことある人はほとんどいないんじゃなかろうか。さっきバイクブロスで検索したけど、一台しかヒットしなかった。
乗ったシチュエーション
2012年から半年間ほど所有。ワインディング7割、ツーリング2割、街乗り1割くらい。高速は走らなかった。
ポジション 取り回し
跨って揺すっても、取り回しても軽いと言えば軽いんだけど、今のバイクみたいに車重以上に軽く感じるってことはなかった。そういえば今のSVも今時のバイクにしてはちょっと重く感じるなあ。
ポジションはステップがネイキッドにしては後ろ&高めでスポーティーな設定。V型エンジンの車体らしくタンクがスリムでニーグリップしやすい。
足つきは良好。今のSVと変わらないくらいだったと思う。
エンジン
これもこちらで書いた今のSVとあんまり変わらない印象。
ただ今のSVより低中速トルクが細かった。今のSVは5、6000回転くらいまではツインらしいパルス感が味わえるけど、こいつはそういうフィーリングはあんまりなかったと思う。あと、インジェクションが今ほど洗練されてなかったから、アクセル開け始めがドンツキ傾向だった。
高回転では今のSVと同じでトルク感なくダラっと回るだけで、あんまり面白みがない。
ハンドリング
ノーマルはフロントタイヤサイズが120/60で、舵角がかなり大きくつく、というかやや切れ込み気味。120/70に変えると今度は舵角のつきが少なすぎて無機質なハンドリングになってしまうのだが、切れ込み大嫌いな僕としてはこっちの方が良かった。
寝かし込みはリアタイヤが160で車重が200キロを切る割には重め。
フレームやサスはやたら硬い印象。写真で見ても初期型と比べてフレームがかなりゴツくなってるのが分かると思う。
シートも薄くて硬いからバイク全体がガチガチな印象。なんか'02R1の方がもっとしなやかだったような。こちらのサイトによるとヨーロッパ市場からの要請でそういうセッティングにしたようだが。
個人的にはもう少し柔らかい方が好み。ちなみに今のSVは鉄製のトラスフレームになって、適度に剛性が落ちてると感じた。
ブレーキはノーマルは片押し2ポッドキャリパーなんだけど、買った時からニッシンの4ポッドにカスタムされてたから本来の効きがどんなものかは分からない。とりあえず僕の乗ってたやつはよく効いたけど、キャリパー容積に対してマスターシリンダー(カスタムされてた)の径がデカすぎるのか、タッチがやたらと硬かった。ここでも硬いんか!
まとめ
一言で言うととにかく硬いバイク。当時の僕はもう少し楽にバイクに乗りたかったから、結局半年で売ってしまった。悪いバイクってわけじゃなくて、サーキットとかワインディングをいいペースで飛ばせば真価を発揮するんだと思う(ただそうすると高回転でイマイチ吹けの悪いエンジンがキャラクターに合ってない気がするが)。月イチくらいでサーキットに行ってた頃ならもっと高評価だったと思う。