乗ったシチュエーション
現在所有中(2020年1月売却)。高速を使って、郊外のワインディングを流すのがメイン。
ちなみにこちらは98年型のインプレ。
ポジション 取り回し
引き起こしも取り回しもとにかく重い。車重245kgは伊達じゃない。体感的には同じクラスのCB1300より重い気がする。
ポジションは、ハンドルが遠めなんてよく雑誌とかでは言われてたけど、リッターネイキッドとしてはごく普通だと思う。
足つきはいい。身長180cmで両足べったり+膝が曲がる。MT-09とかMT-07より足つきはいいと思う。
タンクとサイドカバーの形状が良くて、ニーグリップしやすいのもgood。
エンジン
意外と1500回転以下の極低速でのトルクがない。ギア比の関係もあるんだけど、渋滞路なんかでこの領域を使わないといけない場合は半クラ当てないとガクガクしちゃう(ちなみにクラッチはかなり重い)。トルク変動が大きいっていうより単純にギア比に対してトルクが細い。よくビッグバイクはトルクがあって、クラッチ操作だけでオートマ車のクリープみたいに進むと思ってる人がいるけど、そんなことは決してない。トルクがある分、ハイギアードだからね。
2000回転くらいからはトルクがモリモリっと出てきてリッターバイクらしく加速する。上まできれいに回るけど、トルク感があるのは5500回転くらいまでかな。
アクセルに対するツキはあんまり良くないけど、これでいいと思う。このパワーであんまりツキが良すぎると疲れちゃう。
5速しかないうえに各ギアがけっこう離れてる。そのくせファイナルがちょっと低すぎて100キロで4000回転くらい回っちゃってちょっと不満。トルクがあるんだからもう少し抑えてほしい。あるいは6速を設定するか。まあ各ギアの守備範囲が広い分、ワインディングを流す程度なら2速か3速固定で走れちゃうメリット(?)もあるんだけど。
ハンドリング
車重の割には軽く感じるけど、基本的にはどっしりしてる。安定性重視のハンドリング。
寝かすと舵角は割とはっきりつく。タイヤの種類や状態によってはちょっと切れ込み気味に感じるけど、基本的には素直。ただエンジンがクソ重いからなんかフロント周りの重さは感じる。最近MT-09あたりの軽いバイクに乗る機会があったからなおさらそう感じるのかも。
アクセルを開けてからの二次旋回はなかなかで、シートからしっかり荷重すればグイグイ曲がる。Rの大きいコーナーをちょっとアクセル開け気味で走るのが最高に楽しい。
サスは硬くもなく柔らかくもなくちょうどいい感じ。オーリンズリアサスとカートリッジ式のフロントフォークは動きがとても良くて、うまくギャップをいなしてくれるから乗り心地は良好。
ブレーキはタッチが柔らかめだけどコントロールしやすい。絶対的な効きも十分。住友のMOSキャリパーは実にいい。
まとめ
一言で言えば優等生的バイク。どこをどう走ってもそれなりに走れるが、それが欠点とも言える。パワー、トルクがあるので長距離が得意かと言えばカウルがないから風圧がキツく、高速で一気に移動みたいなのは難しい。ワインディングもそこそこ走れるけどペースが上がると車重がネックになってくる。良く言えばオールマイティだが悪く言えば全て中途半端。こういうのはヨーロッパじゃウケないんだよね。雰囲気重視のガラパゴス的バイク。良くも悪くも日本人的感性にマッチしたバイクと言える。
【追記】
こちらの記事も似たようなことを書いてるんだが、なんというか、モノは言いようだなって。メディアのインプレってのは基本広告なんだよね。