バイクインプレ日記

切れ込むハンドリング その2

ここでハンドルの切れ込みについて色々書いたけど、


じゃあ過剰な切れ込みにどう対処すればいいのよって話なんですけど、切れ込まないバイクに乗り換えることだね。以上。

すみません、冗談です。いや、まあそれが一番手っ取り早いし確実なんだけど、それができりゃ苦労しないよって話なわけで。なので我々一般人ができる範囲での対策を考えてみた。

 

1. サスのセッティングを変える

経験上、すごく変わるってほどじゃないけど、多少は違う。セッティングの方向としては前を上げて後ろを下げる。サスの調整はあんまりできないバイクもあるけど、だいたいリアのプリロードはついてるからそれを一番弱いところにしてみる。フロントにもプリロードがついていればそっちは締めてみる。ただ、フロントのプリロードをかけて前を上げると重心が上がっちゃうのか、荷重入力に対する反応が良くなっちゃうのか、理由はよく分からんけど却って切れ込んじゃうこともあるので、リアを下げることを優先したほうがいい。ダンパーのセッティングはプリロードに比べればオマケみたいなものなので、よく分からなければいじらなくていい。

 

2. タイヤの空気圧を上げる

やりすぎると接地感がなくなっちゃったり偏摩耗したりするけど、標準の+5%くらいまでならまあ許容範囲かな。サスのセッティングより効果は分かりやすいです。

3. タイヤの銘柄を変える

スポーティーなタイヤほどプロファイルが尖っていて低速では切れ込みやすい傾向がある。例えばSSに乗ってて元々スポーツタイヤを履いてたりしたら、ツーリングタイヤに変えてみるのも手。別にSSにツーリングタイヤを履いちゃいけないなんてことないんだし、今どきのツーリングタイヤは公道で常識的な範囲で走るなら十分グリップする(あんまりおおっぴらには言えないけど、XJR1300にミシュランのパイロットロード2で夏場なら膝スリくらいできるよ)。

それと、同じカテゴリーのタイヤでもメーカーによって味付けがけっこう違うから、色々試してみるのもいい。個人的感覚ではブリジストンは比較的舵角がつきやすくて硬いフィーリング、ミシュランはホワっと柔らかくて安定性が高い、ダンロップはその中間みたいな感じ。ものすごく大雑把な印象ですけど。

 

4. 乗り方を変える

バイクってハンドルが切れ込んでくると車体が起きちゃうんですよ。だから起きようとする車体と寝かそうとする力が釣り合いが取れてればいいわけで、ハングオフみたいに重心を思いっきり内側にするとそんなに切れ込みが気にならなくなる。ただ、交差点曲がるたびにハングオフとかちょっとカッコ悪いよね。

 

5. 旋回速度を上げる

切れ込みってだいたい低速で起こるんですよ。だから旋回速度が上がれば切れ込みも減少するわけです。市街地を交通の流れに乗って走るレベルだと、切れ込んでいつもイン側の手で押さないとバランス取れなくても、ワインディングに行くと適度な舵角のつき方で抜群のハンドリングになるバイクってのもあるからね。初代R1とかTRX850がそんな感じだった。そういうバイクは市街地での走りを犠牲にしてワインディングでのファンライドを手に入れているんだと思って割り切りましょう。

 

【追記】

この方とは気が合いそう。

【追記2】

ヘッドパイプより前の部分が重いと切れ込みやすいね。具体的にはネイキッドだとメーターとかライトとか。要するにハンドルと一緒に動く部分が重いと切れ込みやすい。だからこれを軽くしてやると切れ込みは軽減する。