前回の投稿から半年も放置してしまった。とにかく忙しくて、やりたいことやらなきゃいけないことがたくさんあると、どうしてもブログの更新は優先順位が下がっちゃうんだよなあ。
まあ前置きはこの辺で今回はNinja650を、現在所有しているMT-07、過去に乗ったSV650Xと比較しながらインプレしたいと思う。
乗ったシチュエーション
いつものレンタルバイクで1時間、ワインディング中心に試乗。かなり暑かったのでタイヤのグリップに問題なし。
ポジション 取り回し
取り回しはMTに比べるとけっこう重い。SVと比べてもちょっと重い。車重でいうとNinjaが194kg、MTが179kg、SVが199kg。MTより重く感じるのは当然として、SVより重く感じるのはカウルがある分体感的に大きく感じるからかな。
ポジションはセパハンだから前傾するかなと思ったけどそうでもない。MTと同じくらい。ネイキッドでもGSX-S750みたいなストリートファイター系のバイクの方が前傾は強いと思う。ハンドル位置はやや遠目でバーハンのバイクよりはやや幅が狭い。ステップはけっこう前で高め。シートの前傾が強くて座る位置が固定されちゃうような感じがちょっと残念だけど、長距離も快適だしそこそこスポーティーにも攻められる万能ポジションだと思う。
足つきはシートの前部がかなり絞られてるので良好。身長180cmの僕だと両足べったりでなおかつ膝が曲がる。150cm台の方が乗ってもそんなに不安を感じない足つき性だと思う。
エンジン
これはMTやSVと比べるとかなりキャラクターが違う。MTがアクセルに対するダイレクトな反応、SVが高回転でのパワー感という共にスポーティーさを売りにしているのに対して、Ninjaはとにかくマイルド。低回転でも粘りがあるので2気筒のエンジンにありがちなエンストしそうな神経質さがないし、どの回転域でも適度にダルくて唐突さがない。だから長く乗っても疲れないと思う。2気筒らしい瞬発力を求める人には向かないかもしれないけど、バイクのキャラクターによく合ってると思う。
4500回転くらいで微振動があってカウルをビリつかせるけど、個人的にはさほど気にならなかった。
またアシスト&スリッパークラッチのおかげでとにかくクラッチ操作が軽い。これもストップ&ゴーの多い市街地では疲労軽減にかなり有効なはずだ。
ハンドリング 車体
寝かしたときの変な切れ込みは一切なく素直。寝かし込みはゆったりしていて、フロントにけっこう接地感があることもあって安心感がある。
サスは前後ともやや柔らかめで、なおかつあんまり性能のいいものを使ってなさそうなので、ワインディングによくある減速帯みたいなギャップに乗るとそれなりに揺すられたりもする。しかし上述した通り基本的に安心感のある車体なのでよっぽど飛ばさない限り怖い思いをすることはないはずだ。
ブレーキは特筆することはないけど、必要にして十分という感じ。
車体設計もエンジン同様マイルドで長距離でも疲れないことを目指しているようだ。ゆったりした動きなので飛ばしたい人には向いてないかもしれないが、その分大きなアクションでも神経質に反応しないので、車体を操っている感覚は得やすいと思う。
まとめ
とにかく神経質なところがなくていい。カウルのおかげで長距離の高速移動も疲れないし、万能なポジションもいい。こういうふうに書くとなんだか鈍くてつまらないバイクのような印象を持たれてしまいそうだけど、そんなことはない。公道での常識的な範囲であれば十分速く走れるし、マイルドな性格だから寝かし込みの体重移動にしろアクセル操作にしろ大胆なアクションを許容してくれる。公道の常識的なペースでもスポーティーさを味わえるというのはレーサー以外のバイクにとってとても重要なことではないだろうか。
いいバイクですよ、Ninja650。気に入りました。
ディテール
最近はネイキッドに乗ることが多いので、フロント周りにかなりボリュームを感じる。
カラー液晶のメーター。とても見やすい。
シートの前傾がやや強めでお尻が前にずれやすいのが残念。
ハンドルはセパハンとしてはかなり高め。スポーティーさと快適さがうまくバランスしてる。
リアタイヤは160だが、リアホイールのリム幅が4.50なので幅が太めの銘柄だとラウンド形状がやや強めになるかもしれない。
ブレーキはごく普通。