バイクインプレ日記

KATANA(2020)インプレ

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乗ったシチュエーション

いつものレンタルバイクで1時間、ワインディング中心に試乗。気温は12℃くらいでタイヤの本来の性能は発揮できていなかったかもしれない。

 

ポジション 取り回し

車重が215kgとそこそこあるけどマスが集中してるためそんなに重くは感じない。

 

ハンドルがかなり高くて幅がある。そのため上半身が直立したいわゆる殿様乗りになる。Z900RSもかなり起きた姿勢だったが、ひょっとするともっと起きてるかもしれない。ステップ位置はハンドルの高さからするとやや後ろな印象。ただそれはシートがかなり前下がりで座る位置が前に強制されるからというのもあるかもしれない。

 

足つきはそれなり。前述したようにシートがかなり前下がりなので必然的に一番前の方に座る形になるんだが、その位置であればシート形状がかなり絞られているので、身長180cmだと両足の踵がギリギリ着くかつかないかといったところ。

 

エンジン

SSとしては異例にロングストロークなGSX-R1000(K5)のエンジンがベースなので4気筒としてはかなりトルクがある。低速からレスポンスが良くて2気筒や3気筒に近いフィーリングがありつつ4気筒らしく高回転の伸びもいい。不快な振動はない。Z900RSが伸びやかさが印象的だったのに対して、KATANAはもっとトルクで押し出してくるような感じ。

サウンドは音量規制に対応しているにも関わらずかなり野太い。これもトルク感を感じさせる要因になっている。

 

ハンドリング 車体

寝かしこむと4気筒らしくフロントにやや重さを感じるが、その時のハンドルの動きは素直。交差点を曲がるような速度から、ある程度速度の乗るワインディンまで舵角の付き方は一定している。個人的には普段2気筒に乗っているのでもう少しフロントが軽くてヒラヒラ寝かせられる方がいいなと思うけど、接地感があって安定しているとも言える。

サスは割と硬めだけど路面が荒れたところでも強い突き上げはうまく吸収してくれて安定感がある。サスの出来がいいおかけでブレーキも安心してかけられる。

ブレーキはフロント、リアともにコントロール性も効きも素晴らしい。さすがにこの価格帯のバイクはいい部品を使っている。

 

デザイン

普段デザインには言及しないんだけど、こいつは「カタナ」だからね、そこに触れないわけにはいかないでしょ。あくまで個人の主観だけど、正直に言ってかっこ悪いです。上の写真のアングルから見ればまあまあなんだけど、それ以外はダメすぎ。まずいくら今のトレンドとはいえテールが短すぎる。あまりにバランスが悪い。CBR650Rみたいにテール自体は短くてもフェンダーが伸びてればまだマシだったろうけど、スイングアームにつけちゃったからなあ。それとスクリーンが短すぎるうえに角度が寝すぎてる。これがもう少し長くて起きてればそれだけでもだいぶ印象が違ったと思う。ハンドルが高すぎるという意見もあるけど、それに関しては上記2点が改善されてればさほど違和感はないと思う。とにかく「カタナ」ということを抜きにしてもかっこ悪い。なんなら現行のGSX-S1000の方がバイクとしてのデザインもまとまってるし「カタナ」っぽい気すらする。

こちら↓はヨシムラがカスタムしたKATANAだけど、さすがヨシムラ、デザインに関してもツボを心得てる。カタナとしてのイメージを強く残しつつ現代的なフォルムにブラッシュアップしてる。この形だったらひょっとしたら購入を検討してたかもしれない。

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まとめ

バイクとしては良くできてる。しかし「カタナ」の名前を冠しちゃったからにはどうしてもデザインに目が向かざるを得ない。そうすると20万円も多く払ってGSX-Sじゃなくてこっちを選ぶ意味は個人的には全くない。せめて同価格だったらあとからカスタムでとも思えたろうに。残念だ。