(写真がないのでhttps://www.bikebros.co.jp/catalog/2/65_2/より拝借)
乗ったシチュエーション
1998年4月に新車で購入。3週間で売却。そんな短期間で売却した理由は後述。新車で買ったのはこれとXJR1200とR1だけ。
市街地メイン。高速を使って奥多摩まで行ったのが1回だけ。
ポジション 取り回し
大柄。ハンドル幅が広く高さが高くてちょっと遠い。
シート高も当時のバイクとしては高めで、僕は身長180cmだけど、両足降ろすと踵は少し浮いた。
車重が229kgとそこそこあるうえに重心がやたら高いので取り回しはかなり重い。XJR1200より重く感じた。
エンジン
低速トルクが細く粘りがないので3000回転以下は使い物にならない。レッドゾーンが8000回転と低いにも関わらずである。さらにクラッチが重いうえにジャダーが酷いので、ゆっくり走るのはものすごく苦手。
慣らし運転の途中で売ってしまったのであんまり高回転まで回さなかったけど、上の伸びはそれなりに良かった。
振動は少なく、4500〜6000回転くらいでは270°クランクのパルス感が良かった。
MT-07も同様に270°クランクだけど、下の粘りも上の吹け上がりもMTのが上。時代の差を感じる。
ハンドリング 車体
ハンドリングはヤマハらしい安定感がある。
フロント18インチの穏やかな動きが好印象。切れ込み皆無。
重心が高いのでリーンはゆったりした感じ。ラジアルタイヤなので接地感も悪くない。
サスは硬くもなく柔らかくもないが初期の動きがちょっと渋いかも。もっとも慣らし運転中でまだあたりがついてなかったのかもしれない。
ブレーキの効きは今ひとつ。フロントタイヤの径が大きいのである程度はしょうがないがもう少し効いてほしい。
その他
さっきから重心が高いと言い続けてるけど、そのおかげで横風にやたら弱い。ツアラー風のなりをしてるのに。3週間で売却したのはこれが理由。僕としては高速を使ってゆったりとツーリングしたかったのに高速で風に煽られて真っ直ぐ走るのもままならず(たまたま風の強い日だったってのもあるが)、市街地でのエンジンの扱いにくさもあって嫌になっちゃった。
まとめ
一見万能バイクのように見えるけど、トルクの細さで街乗りは苦手だし、高速でも横風に弱く安定感がない。ヨーロッパでは「キング オブ ワインディングロード」なんて言われてたらしいけど、確かに山道を、そんなに本気にならずリーンウィズでスイスイ流すっていうピンポイントの使い方には良いのかもしれない。
乗ったことないけど、初期型のTDM850は360°クランクで、4気筒のように低速で粘りがあって高回転でもビュンビュン回るエンジンだったらしい。そっちの方がこのバイクのキャラクターには合ってたのかもしれない。