こっちでカスタムしたやつのインプレをしたからノーマルの方も。
乗ったシチュエーション
1996年頃に半年くらいと、2000年頃に半年くらい所有。ほとんど街乗りで、1割くらいワインディング。マフラーをモリワキに変えたりはしたけど、ほぼノーマルで乗ってた。
ポジション・取り回し
その当時のライバルだったXJRとかインパルスと比べるとハンドルの高さの割にステップがやや後退している。
足つきは教習車になるくらいだからべったり。
取り回しは400の4発ネイキッドとしては普通だけど、今どきのバイクと比べると重く感じる。やや大柄な分、VTECがついた以降のやつと比べても重い。
エンジン
この最初期型はフライホイールが重くて、そのおかげで低中回転域ではギクシャクせずに、また急かされるような感じがなくのんびり走れるんだけど、逆に言えばアクセルレスポンスが悪いとも言えて、良くも悪くももっさりしてる。回せばホンダの直4らしく抜けのいい吹け上がりなんだけどね。
ちなみにマイナーチェンジした94年型からはピストン形状が変わったり、前述のフライホイールが軽くなったりでアクセルに対するツキが全然別物のように良くなってる。
ハンドリング・車体
なんか違和感のあるハンドリングだった。とにかく低中速で切れ込む。93年11月号のモーターサイクリスト誌で辻 司さんも切れ込むと言っていたから僕だけの感覚じゃないと思う(もっとも辻さんはそれを活かせば無駄に寝かさずとも速く走れると言っていたが)。切れ込んじゃうからバイクが起きちゃって素直に寝てくれないし、無理に寝かすとフロントが滑りそうな気がする。基本に忠実にしっかり減速してあまり寝かさず、ハンドルをフリーにしてコーナー出口が見えるまではパーシャルっていう走りをすればいいんだろうけど、それじゃバイク任せみたいで面白くないんだよなあ。その前にXJR400も乗ってたんだけど、そっちの方が断然自然なフロントの動きだった。スパーダなんかもそうなんだけど、どうもホンダはこういう味付けにしたがる気がする。一応、フロントにハイパープロのスプリングを入れたり、リアサスをWPに変えたり、サイズはそのままでタイヤをラジアルに変えたりもしてみたけど、あんまり好みのハンドリングにはならなかった。
サスは特別良くもないけど、特に問題もない。乗り心地もいいし、ちょっとワインディングを元気に走っても踏ん張ってくれる。
ブレーキは車重が重い割に片押し2ポッドと頼りなさげだけど、十分な効き。強いて言えばもう少しマスターの径を小さくしてコントロールの幅が大きいほうが個人的には好み。
まとめ
教習車に使われるくらいだから乗りやすいと思われがちだけど、個人的にはXJRの方が全然乗りやすい。まあ空冷じゃ耐久性の面で教習車には厳しいだろうけど。
じゃあなんで3回、合計で8年近くも乗ったのかと言うとかっこいいから。ゼファー、XJR、インパルスと比べてもかっこよさでは一歩抜きん出てると思う。
しかしこの記事を書くためにホンダのプレスリリースを見たんだけど、この装備で59万円くらいしかしないのね。59万っていったら今のレブル250より安いからね。今のCB400SFと比べれば30万も安い。このバイクが出た頃バブルが崩壊したんだけど、その頃から日本人の給料はほとんど変わってないわけで、それなのにバイクの値段が30万も上がっちゃったらそりゃ売れなくなるわな。