バイクインプレ日記

SV650X(2019)インプレ

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乗ったシチュエーション

レンタルバイクにて約1時間、椿ラインとターンパイク(箱根伊豆連絡線)、箱根新道にて試乗。気温は10℃以下とかなり低かった。

 

取り回し ポジション等

サイドスタンドをはらうためにバイクを起こすと思ったより重い印象。跨って揺すってみてもやはり印象は変わらない。ライバルと思われるMT-07と比べるとかなりどっしりしている。とはいえ200kgを切ってる車重だから絶対的な重さは大したことはない。あくまで当初イメージしていたよりはちょっと重いかなという程度。

ポジションは、久しぶりに乗るトップブリッジ下にセパハンのついたバイクということもあって、かなり前傾が強く感じた。正確に言うとハンドルが低いというのもあるが、遠いという感じか。80年代の400ccレプリカを思い出させる。コーナーではリーンウィズでも乗りやすいけれど、やっぱりハングオフした時の方がマシンとの一体感があってしっくりくるし、体重移動もしやすい。やや硬めで荷重がかけやすいシートも良い。

足つきは180cmの僕が乗ると両足裏がべったり、なおかつ少し膝が曲がるくらい。シート幅が狭いのでそれが足つきに貢献している。

 

エンジン

3000~6000回転くらいがトルク感があって気持ちがいい。6000~9000回転くらいはスムーズだけどいまいちトルク感がなくて、なんとなくダラっと回っている感じ。低中速での加速感から高回転でのトルクの盛り上がりを期待させるんだが、なんかそれが裏切られて、あれ?という感じになる(実際はMAXトルクが8100回転で出てるからそんなはずはないんだが、体感的には)。この辺はMT-07の方が上から下までフィーリングが変わることなく回る印象。ただMT-07と比べるとアクセルの開け始めのドンツキ感が少なく、また閉じた時もエンブレがやや穏やかなのでギクシャクしにくい。これは日常使いでは大きなメリットだと思う。

 

ハンドリング

寝かし込みは割と手応えがある。それとフロントにSSみたいなどっしり感があって、前傾姿勢と相まってかなりフロント荷重な印象。そのためかフロントにはすごく接地感があって安心感がある。舵角は割と大きくつくタイプ。舵角がさほど積極的につかないMT-07とは対称的である。でも低速でも切れ込むわけではなくて一定のところできちんと収まる。どんなペースで走ってもそういう傾向は変わらない。今回試乗したシチュエーションは気温が10℃以下と低く、タイヤの温まりも悪かったはずだけど、そういう厳しい条件でも、低速コーナーでも中高速コーナーだろうと、上りだろうと下りだろうと舵のつき方が変わらない。これはなかなか凄いことだと思う。今自分が乗ってるXJR1300だと走る条件によってハンドルの切れ方が全然違うからね。

サスペンションやフレームはやや硬め。けっこう高い速度域を想定しているのだろう。この辺も柔らかいサスとフレームで、比較的低い速度域でのクイックさとか快適さを狙ってるMT-07とは対称的。

総じてなかなかスポーティーというかそれなりにスピードを出したときに真価を発揮するハンドリングだと思う。だからといって街乗りなどのさほど速度が出ない領域でも乗りにくいわけではなく、うまくまとまっていると思う。

 

まとめ

よくMT-07と比較されるけど、MT-07よりはかなりスポーティーな線を狙っているのではないだろうか(少なくともハンドリングは)。そうであるが故にどうもエンジンの高回転域でのトルク感のなさが気になる。このバイクのキャラクターづけからすれば、もう少し高回転型にエンジンの味付けを振っても良かった気がする。

なんかMT-07とエンジンだけ交換すればお互いのキャラクターにもっとぴったり合うんじゃないだろうか。

【追記】

 過去に乗ってた’07SV650のインプレはこちら。

tomatoimp.hatenablog.com